骨盤底筋群を鍛える
さあ、ここまでのお話で骨盤底筋群を鍛えることが、いかに重要かがわかったと思います。骨盤底筋群をちゃんと引き締めておけば、血液やリンパの流れも改善され、女性ホルモンのバランスを整えます。生理不順やPMS(月経前症候群)など女性特有の悩みの改善にも役立つと考えられています。
そして美容関連でも、骨盤周囲の筋肉を鍛えて引き締めれば、お腹や脚の筋肉も連動して同時に鍛えられますから、シェイプアップなどにも効果的となります。
では、骨盤底筋群が衰え始めるのはどの年代からなのでしょう。「私はまだ若いから関係ない」と思って油断するのは禁物です。動きを意識しにくい骨盤底筋群は何と20代から既に衰えが始まっているのです。特に危ないのは、座り仕事の人、そして猫背気味の人です。ハイヒールをよく履く人も骨盤底筋群が弱体化してしまう可能性が高いでしょう。
骨盤底筋群を鍛える体操(エクササイズ)はかなり手軽で、たった1分やるだけでも構いません。準備するのはイスとフェイスタオルです。
まず、イスに浅く座って、たたんだタオル(丸めても可)を両ひざではさみます。そして、肘を曲げた両手で肋骨を押し包むようにはさみます。この状態から以下の3つの動作を同時に行います。
「両手で肋骨を持ち上げる」、「タオルをはさんだ内ももに力を入れる」、「息を吸い込んでそれを維持する」、この3つの条件が揃ってから5秒間維持します。その後一気に息を吐いて力を抜きます。これを5回1セットとし、1日2回行ってください。